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しっとりとしたすり蜜とつぶ餡の調和。上品な甘みに惹かれます。
巷には京菓子ブランドが満ちあふれておりますが、頂戴してみて、「はんなり」とした心地よりも「げんなり」とした心地になるものも少なくありません。が、いまだに淡々と「京のお職」を張った老舗が多々、ごく自然に日常に溶け込んでいるのも京の面目です。
まだ創業して九十年弱の二条駿河屋はんが「老舗の範疇に入らはるんは京都ではまだお早ようおす」と言えるかもしれませんが、京の町家の一角に、たたずまい変えることなく淡々と息づいているこのお店は、まごうことなき京の老舗だと思っています。
明るく親切なおばあちゃんと一徹そうなおじいちゃんに変わって若夫婦が取り仕切るようになったのは、もう十数年前でしたでしょうか。
小さな店頭で、接客・包装・地方からの依頼電話の応対・ご近所さんやお客さんとのおしゃべりと、皆さんのてんてこ舞いは、たぶん今でもお変わりないでしょう。
我が家では九州の一角に住まい致すようになったいまでも、自家用は勿論、時々お使いとしてお送りすることがありますが大変喜んでいただけます。ほとんど・・
一度、先様から密やかに「あれ・・・湿気ってましたヨ」とご忠告いただいたことがあります。が、
しっとりとした外皮とみずみずしいつぶ餡が身上。
・・差し上げる場合は相手様を見極めてからがよろしいようで。
電話での地方発送をしてくれますが、京都をご訪問の際、あらかじめ電話でお願いしておきお店を訪れて受け取るのも一興です。ただしほんの小さなお店、住所を頼りの探索ですがうっかりすると見落とします。ご注意まで。
Wrote Mar.2010
MYba〜baのお薦めこれも京菓子?。遣唐使伝来に発する異郷の味がいまも。
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亀屋清永の清浄歓喜団(京都市・祇園石段下)
創業以来三百数十年の歴史があれば京都と言えどもじゅうぶん「老舗」を誇れる、亀屋清永の、このお菓子はMYba〜baのお気に入りです。ついでに(ゴメンナサイ)ご紹介します。
この菓子の起源は、7世紀から始まった遣唐使が持ち帰った唐菓子(からくだもの)だといわれる。何とも古い。唐菓子は一種の揚げ菓子で、粉をこねて色々な形に揚げたものだったそうだ。中身は木の実を薬草で味付けして入れたものだったという。ごま油を使うのがいかにも中国らしい気がする。(中略)こういう不思議なお菓子が残っているのも、古都ならでは。(「命がけたべある記」さんのブログより引用)
というもので、肉桂の香りのカリカリの外皮は八つ橋を思わせます。いや、八つ橋がこの菓子に由来しているのかな?、半可通の意見は差し控えておきます。
もちろん地方発送は可。一度お試しも一興かと。
亀屋清永さん
「京都の和菓子」さん*タイトル映像
「命がけのたべある記」さん